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強くなりたいなら、まず力を抜け

9月26日
読了時間: 3分

――武術の「脱力」は、ただのリラックスではない

「もっと強くなりたい!」

武術をやっている人なら、一度は思うことではないでしょうか。

もっと強く突きたい。もっと速く動きたい。もっと重い蹴りを出したい。

そして、そんなとき多くの人が考えるのが、

「もっと力を入れよう」

です。

腕に力を入れる。

肩に力を入れる。

腹に力を入れる。

全身を固めて、一気に動く。

確かに、力を入れれば一時的に強くなったように感じます。

ところが武術を深く学んでいくと、少し不思議なことに気づきます。

本当に強い動きをする人ほど、余計な力が入っていない。

「なぜ?」

ここから武術の面白い世界が始まります。


脱力=フニャフニャではない

「脱力」と聞くと、

「全身の力を抜いて、フニャフニャになること?」

と思うかもしれません。

もちろん違います。

武術でいう脱力は、

必要な力を残して、必要のない力を抜くこと。

たとえば、腕を前に伸ばしてみてください。

肩を思い切りすくめ、肘も手首もガチガチに固めて動かす。

どうでしょう?

動きにくいはずです。

では、肩を落として、肘や手首を少し柔らかくしてみる。

すると、腕がスッと動きやすくなります。

身体は不思議です。

力を足すことで動きやすくなるとは限らない。

むしろ、

余計な力を抜くことで、身体本来の動きが出てくることがあります。


力を入れすぎると「ブレーキ」になる

自転車をイメージしてください。

ペダルを一生懸命こいでいるのに、同時にブレーキを握っていたらどうでしょう?

前に進みません。

身体も似ています。

「強く動こう」として全身に力を入れると、

動かすための力と、動きを邪魔する力が同時に働いてしまうことがあります。

つまり、

アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態

です。

武術でいう脱力は、この「ブレーキ」を外していく作業とも考えられます。


強さは「力の大きさ」だけではない

ここが今回、一番伝えたいところです。

強さを、

「どれだけ大きな力を出せるか」

だけで考えてしまうと、筋力勝負になってしまいます。

しかし武術では、

「持っている力を、どれだけ無駄なく使えるか」

も重要です。

力が100あったとしても、途中で50が漏れてしまえば、相手に伝わるのは50。

逆に、力がそれほど大きくなくても、身体の動きがつながれば、より効率よく力を伝えられます。

そこで出てくるのが、

「力の連動」

です。

足で生まれた動きが、身体を通って腕へ伝わる。

これができると、

「腕だけで頑張る」

という発想から抜け出せます。

では、身体の中で力はどうやってつながるのでしょうか?

 
 
 

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